リールのドラグ設定、何gが正解?

リールのドラグ設定、何gが正解?

〜30年アジングして辿り着いた“最適テンション”〜**


■ 1. ドラグ調整は“感覚”ではダメになる日がある。

私がアジングを始めたのは、まだ「アジング」という言葉すらない時代。
その頃はスピニングリールのドラグもアバウトで、**「指で引いてヌルッと出るくらい」**が基準だった。

でも、時代は変わり、極細ライン・高感度ロッド・豆アジから尺アジまで狙うスタイルが当たり前に。
この30年で何度も痛い目を見て、ようやく気づいたのが、

「ドラグ設定こそ、釣果を分けるファクターだ」という事実。

「これくらいで良いだろう」ではなく、“何gで出るか”まで落とし込むことが、
バラしを減らし、吸い込みバイトを獲り、尺アジをモノにするために必須の知識になっている。


■ 2. 実釣で試してわかった、状況別の“最適ドラグ値”

🎣 計測方法:

  • ドラグチェッカー使用(指で引いて測る簡易バネばかり)

  • PE0.2号/エステル0.3号/フロロ2lbの3種ラインで実験

  • バラしの数・フッキング率・アジのサイズとの相関を記録


✅ 【最適値①:アミパターン/豆〜小アジ狙い】

  • ライン:エステル0.3号(リーダー0.8号)

  • ジグ単:0.4g〜0.8g/ワーム1.5inch以下

  • ドラグ設定: 約60〜80g(0.6〜0.8N)

🎯 理由:

  • 小アジの吸い込みは超繊細 → 張りすぎるとフックアウト

  • アワセも「掛ける」というより「聞きアワセ」の範囲

  • 軽いテンションで、“引かれたらすぐ出る”レベルに設定

実釣コメント:
0.8g+アジマストで表層に浮いた豆アジを狙った日。
アタリは多いが、ドラグが強すぎるとフックが弾かれる。
70gで設定してから“乗せミス激減・キャッチ率8割超え”。


✅ 【最適値②:20cm前後の中型アジがメインのナイトゲーム】

  • ライン:エステル0.3号/フロロ2lb/PE0.2号+リーダー1号

  • ジグ単 or フロート/水深1〜5m程度

  • ドラグ設定: 約100〜130g(1.0〜1.3N)

🎯 理由:

  • バイトはしっかりあるが、早アワセで口切れしやすい

  • テンションを逃がさない程度の張りが必要

  • 強めに合わせたときも少しだけジジッと出るレベル

実釣コメント:
潮が緩く、ボトムレンジで食ってくる状況。
120gにセットしてバラしは2割以下、掛かりは上顎中心。
逆に150gまで上げると、3匹連続でバラしてすぐ戻した。


✅ 【最適値③:尺アジ狙い・回遊待ちのディープゲーム】

  • ライン:PE0.2号+フロロリーダー1.5号前後

  • リグ:フロート or キャロ/水深5〜10m以上

  • ドラグ設定: 約200〜250g(2.0〜2.5N)

🎯 理由:

  • フッキングと同時に走るアジの初動に耐える張りが必要

  • 深場でのやり取りは主導権が重要

  • バットでいなせるロッドとセットで使えば抜き上げまで安定

実釣コメント:
沖のブレイクでフロートを使った尺狙い。
220gに設定した状態で、強めにアワセてもラインは守れるし、フックアウトも皆無。
※ただしリーダー長が短いとラインブレイクの危険も。バランス必須。


■ 3. “張りすぎ”がすべてをダメにする典型例

🎣 トラブル例:

  • エステル0.3号でドラグ180gまで締めた状態

  • 表層で小アジを狙うとき、3投連続でアタリはあるが乗らず

  • フッキングしても、抜き上げ時にバラし or フックアウト

結果:ドラグを100gに落とした途端、同じワームで連発。

▶ これが「掛けられない日の正体」が**“テンションの強さ”**だと確信した経験。


■ 4. アジングのドラグ設定は“レンジ”と“サイズ”で変えるべき

パターン 推奨ドラグ値 備考
表層豆アジ 60〜80g 乗せ重視、弾かないセッティング
中層〜ボトム中アジ 100〜130g 決まりやすいが口切れ注意
深場&尺アジ狙い 200〜250g ライン強度とリーダーとのバランス大事

PE使用時は強めでもOK/エステルは細いほど弱く
ドラグ値=安心感ではない。食わせ重視ならむしろ抜けるセッティングを。


✅ まとめ:「ドラグ設定=フッキング率×バラし率×やり取りの安定性」

  • ドラグは“安心のため”に締めるものじゃない

  • バイトを取る・掛ける・寄せるこの全てに影響する

  • 60g〜250gの範囲を意図的に使い分けることで、釣果は劇的に変わる


「なんとなく、これくらいでいいか」
それでは、アジは取れません。

狙うサイズ、使うライン、掛け方に合わせて、ドラグも戦略的に調整する。
それが“勝てるアジング”の一歩です。